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2007年6月30日 (土)

火垂るの墓の感想

「火垂るの墓」の外人さんの感想とそれを読んだ私の感想です。

とりあえず、火垂るの墓とは

野坂昭如の同名小説を1988年にスタジオジブリがアニメ映画化した感動作。太平洋戦争末期に孤児になった兄と妹が餓死する様子を美しい情景とともに描く。隣のトトロと同時上映された。

火垂るの墓の感想(アメリカ人)

まあ、憂鬱な物語は、良しとしましょう。子供に不適切なアニメであることも問題にはしません。話も良くできているし、登場人物の掘り下げも良いです。 それらは、優秀なアニメーションとそのアニメーションで作られた野蛮さと相まって、作中の子供たちをとても現実的に見せます。

しかし、私はこの映画を憎みます。鑑賞に使った時間を返せと言いたいです。(ここで、smegging hell 訳せないので省略。女々しい。みたいな。) 何かを取り違えてるのかもしれませんが、私は、この兄弟が経験した普通の戦争における普通の状況に同情することはできません。

私はセイタとセツコのおばに同意します。彼女が言ったように、セイタは、働かずにぶらぶらするべきじゃないし、何か手伝いをすべきでした。 私は兄弟のおばの行動をいじわるとは思いません。実際、とても現実的な行動だと思います。彼女も戦争のストレスの下にいたため、最善の行動(セイタを助ける)をとることはできませんでした。 これは、現実的な描写です。

物語が二人の子供にだけ極めて強烈に限定されていることも、私には物語を破壊したように感じられました。 戦争では、誰もが犠牲を強いられます。にもかかわらず、映画では決してセイタとセツコ以外の彼らと同じくらい残酷であるはずの世界が描写されていません。(それとも、私が見逃したのでしょうか?) 状況は良くなかったでしょうが、誰も彼も餓死するほどに、悪くはなかったように思えます。食べ物は少なかったでしょうが、少ないと言えど、配給があったように思えました。
 

結論を言えば、私にとってそれは、未熟な人間(セイタ)の間違った行動の結果です。幾度も改善できる機会を見逃すなど、謝った行動による酷い結果。それが、本当にこの映画のむかつくところです。

その感想を読んだ私の感想

おばさんに同情・・・。まあ、痛快な主人公ではないのは嫌だ、と言うあなたの気持ちもわかります。
いろいろ言いたいとこですが、もしかしたら、本物の戦争を経験した人で、「現実はもっと厳しい。」なんてことがありそうなので、我慢します。

火垂るの墓の感想(アメリカ人:一部略)

多くのアメリカ人やその他の国の人たちが、この映画をお涙頂戴ものであるか、政治的主張と勘違いしているようです。本質において、この映画はそのどちらでもありません。これは、原作者の感じている罪と痛みについての映画です。

間違えてる人たちは、この映画を政治的に高揚させる物語であるか、もしくは、日本人の一部がこうむる苦しみを描いただけと感じるでしょう。率直に言って、その考えは間違えています。戦争の状況はこの劇文学の中心ではありません。戦争はこの文学の文脈の中にある状況に過ぎません。あなたの個人的偏見がそれを間違えさせているというのが私の意見です。私はアメリカの愛国者として、恥じることなく次のことを述べたいと思います。アメリカ人をヒーローもしくは、被害者として描くアメリカの多くの映画は中身がなく、彼らの目的は金です。私の心からの意見ですが、野坂昭如がこの小説を書いた動機はもっと純粋なものであると思います。彼は、彼の妹への敬意を書くと同時に、(彼自身の戦争の)終わりを探していました。

セイタに反感を持つ人、戦争の描写が拍子抜けだという人に言います。先ほど述べたように、全ての戦争シーンは、物語の文脈の一部にしか位置しません。それらは、決してセイタの行動を許す理由として存在しているのではありません。物語は明確に野中の分身であるセイタに許しを与えません。(野坂の反自叙伝として)野坂自身が罪悪感を慰める方法を探す希望の中で、拒絶されたと彼が感じた社会に対しての彼の不完全さと至らなさを包み隠さず野中は私達に見せつけます。

その感想を読んだ私の感想

その通りだと思います。妹の代わりに死ぬべきであった、とか、妹と一緒に死ぬべきであった、などの願望が作中に含まれているのでしょう。原作未読の人間が言うべきことではないかもしれませんが・・。

火垂るの墓の感想(インド人:抜粋)

この物語は生き残りのための努力を示すだけではなく、戦争の悪く幽霊のような効果を示します。この物語は、セイタの彼の小さい妹に見せる優しさと愛についてです。

この映画の大きい効果は、それを決してメロドラマとして見せないことです。いくつかの場面はまるで詩のように感動させます。部屋の明かりとした蛍が翌朝死んで、小さな妹に埋められている場面、母親が入院してることを聞いて泣き出す妹を笑わそうとセイタが鉄棒をするとき。 しかし、もっとも強く涙を誘う瞬間は、セイタが病気の妹に食べさせるためにたくさんの食べ物を持って帰ったときに、妹が泥だんごを作っていてそれをセイタに食べるように言う瞬間です。それは、私の映画の経験の中でもっとも忘れられない瞬間でした。真実、美しさ、愛、あがき、飢え、そして、すぐに訪れるであろう運命、その全てを含むこのシーンが、この映画を最も忘れられない憂鬱な映画のひとつとします。

その感想を読んだ私の感想

読んでいて、泣けました。

火垂るの墓の感想(アメリカ人)

第二次世界大戦の生き残りで、日本製アニメを一度も見たことのない80過ぎの父親と一緒に、この映画を見ました。私達は深くこの映画に影響を受けました。父は、一人きりでもう一度この映画を見たほどです。

これは、典型的な楽しい、ファンタジーの日本製アニメではありません。これは、本当に真剣な映画です。私は、この映画を実写で同じくらい素晴らしく作ることは不可能であることも同時に感じています。

この映画についてのたくさんの評判に何かを付け足すことは、私にはできません。私に言えることは、この映画は、子供と一緒に見なくてはならないということです。自分の子供に見せる気はないけど。また、最近の戦争を気楽に考えてる人々にも私は、この映画を見せるでしょう。

その感想を読んだ私の感想

いまいち、何も伝わりません。
「自分の子供に見せる気はないけど。」ってのは、多分、アメリカンジョークなので笑うとこです。

火垂るの墓まとめ(傾向まとめ。とっても面倒になったので、まとめる。大体以下のような感想が多い)

  1. 最高の感動作。
  2. 途中で悲しすぎて見れなくなった。
  3. 数年前に見たが、未だトラウマ。
  4. 全部、セイタのせいだ。セイタ、むかつく。働け。
  5. セツコがまるで本物の女の子みたい。
  6. 「なぜ、蛍は若くして死ぬのか。」のセリフが良い。
  7. 「1945年○月×日 僕が死んだ日です」のセリフがネタバレで絶望的。
  8. これは反戦映画ではなく、兄妹の美しい愛についての物語。
  9. 反米映画ではない。
  10. 男なのに泣いた。
  11. 実写では無理。
  12. ロジャーエバートが良い映画だと言っていたので見た
  13. 日本の同情を誘う作戦。アジアでやったことを忘れるな。
  14. 反米映画だから見ない。
3回目ぐらいまでは、涙で見れませんでしたが、最近では見飽きたので泣くこともなくなりました。むしろ、人の感想を読んだときのほうが泣けたりします。

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